Obscure Desire Of kanna・Lacey

kanna・Laceyの密かな愉しみ

2022.05.23 Monday

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    2012.06.03 Sunday

    オフィス3○○『月にぬれた手/天使猫』

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      @座・高円寺

      5月26日(土)
      「月にぬれた手」

      (高村光太郎編)

      6月2日(土)
      「天使猫」

      (宮沢賢治編)

      さんじゅうまる初の連作だという。

      「月に〜」の方は、昨年上演するも、3月11日の震災以降、上演を見送ったそうで、その再演。
      「天使猫」は新作だそうだ。

      高村光太郎に憧れた宮沢賢治
      賢治のアメニモマケズを世に広めたという高村光太郎

      ・・・二人のエピソードを交えつつ、渡辺えりさんの世界が展開される。


      生きているものは皆、ぬれている。
      作品を作る手もぬれている。
      月の光に輝き、ぬれている。

      不完全、なんて素敵なんだ。

      不完全だからこそ美しい。

      いつか羽のついた猫の話を書いてよ。

      岩手山がなくなった。

      岩手山は言う。
      全てがのみこまれていくさまをただ、見ているだけだった。

      海に沈めてほしい。

      そしたら、海と陸の間で、波をくいとめられるから・・・。


      トランク、それは、今の世界とこの世ではない別のどこかにつながる扉・・・
      トランクはタイムポケット

      えりこさんのお芝居にかかせないグッズ。

      「天使猫」のトランクでは、賢治が亡くなった妹と再会したり、
      昼だったり、夜だったり、
      夏だったり、冬だったり、
      猫が人間になったり、
      日本だったり、シベリアだったり・・・

      とにかく不思議で美しい。

      レディガガの登場にはちょっと驚いたけど
      (えりこさんのお芝居でこういったギャグって、私、初めて)


      えりこさんのお父様が、高村光太郎と交流があったエピソードを、
      「徹子の部屋」に出演されていたとき、お話されていた。
      今回のプログラムにも出ていたし、お父様が文章を寄せておられた。

      公演プログラムの売り上げは、全額東北へと寄付される(持っていかれる)そうだ。

      山形出身のえりこさんの東北弁はあたたかく、割烹着姿は似合いすぎていて
      (あまりにも自然で)、胸にしみた。

      女優陣が魅力的。
      男性陣もよかったけれども。

      えりこさんはじめ、木の花さん、神保共子さん、平岩紙ちゃん、馬渕英俚可ちゃん・・・


      時間があったなら、何度も見たかったなぁ。


      ☆初めて生で観た手塚とおるさん(ビデオでしか観たことない)
      声がすごくよくて、とてもしなやかな動き。
      猫なんて「綿の国星」(大島弓子さんの)に出てきそう!

      キツネもよかったな。
      悪魔ぽくて、
      動きが踊りとかマイムみたい。

      神曲の、人間を誘惑する悪魔とか
      バレエだったら、マキューショー。


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