・・・散財、といってもたいしたものではないのだが、
古本屋さんをのぞいたら、ついつい出会って、買ってしまった。
(これだから、常々、古本屋さんへは立ち寄らないことにしているのだ)
「酔郷譚」(2008年の初版本!)
は、”倉橋由美子 最後にして最上の作品”
という帯がかかっている。
亡くなる直前まで執筆された作品らしい。
2005年6月10日 永眠されたそうだ。
全然、知らなかった。
もう9年も経っているというのに・・・。
倉橋由美子さんは、ずいぶん昔に古本屋さんではなく買って
何冊かの作品を読んだ。文庫でだが。
「ヴァージニア」「アポロンの首」「ヴァンピールの会」という作品が
深く印象に残っている。
「夢の通ひ路」(1989年初版本)
文芸誌だけでなく、クロワッサンに掲載された作品も収録されている。(表題作)
森茉莉「贅沢貧乏」
は、もしかしたらどこかにあるかもしれない。
でも、見当たらないから買った。
(「甘い蜜の部屋」「恋人たちの森」もあるはずなのにみあたらない・・・。)
牛酪=バタア
肉汁=スウプ
石鹸=シャボン
欧露巴=ヨオロッパ
椿姫=ダアモオカメリア・・・・etc.
この漢字とルビの羅列・・・
たまりませんわ!!
ジョルジュ・バタイユ「マダム・エドワルダ」「目玉の話」
以前読んだ時は、なんてエロティックな話だろうと思ったけれど、それほどでもなかった。
今は、もっともっと世の中刺激に満ちているし、なにより自身が大人になったからかも。
これくらいで、ドキドキしていたなんて、なんてお子ちゃまだったのね。
できるなら(読めるものなら)、原文で読みたい!
--------------------------------------
ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」が売っていたのだけれど
あまりの古さに、あきらめる。
文章を読めればいいでしょう、という以前に、
あまりにぼろくて、なんだか、ウィルスに感染しそうな感じだったんだもん、、、、
肺に睡蓮の出来る病気の彼女・・・よね。
あとー
「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦
この本も売っていたけど、新刊でちゃんと買おうと思った。
(なくしちゃったのよ・・・)
森見氏、TVのインタビューみたけど、実に楽しい方だった。
京都大学生なのに「自分はばか・・・」とか言ってて、
しかし、知性がこぼれてた。