kanna・Laceyの密かな愉しみ
2004.10.21 Thursday
第32回泉鏡花文学賞(金沢市主催)の選考委員会が20日、東京都内で開かれ、小川洋子氏の「ブラフマンの埋葬」(講談社)に決まった。副賞100万円。授賞式は11月22日、金沢市の市文化ホールで開かれる。 (10/20 22:06 asahi.com)
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ブラフマンの埋葬
小川洋子著
出版社 講談社
価格 1,365円(税込)
http://book.asahi.com/review/index.php?info=d&no=5837
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同氏の作品を何作か読んだことがある。
「ドミトリー」「雨の日の給食室」(だったかな??)芥川受賞作「妊娠カレンダー」「シュガータイム」
エッセイ「天使が舞い降りた夜」(違うかも?)
どれもエキセントリックな印象。
作品には性格(精神?)に異常のあるような人や肉体的にハンデを持った人、何をやってるのか得たいの知れない人などが出てくる。
「妊娠カレンダー」の登場人物は全員がおかしかった。
先に読んだ友人からは気持ちの悪い話、と言われた。本当にそうだった。
ふだん小説を読んでいる時、登場人物を好き、嫌いと分けて読むことってあまりないのだけれど、氏の小説はなぜか読んでいると、この人嫌いと思ってしまう。
日常、自分の周囲にはいないような人物。
「妊娠〜」の中で一番嫌なのは、義兄。次に嫌なのが主人公の姉。
でも果たして私もこんなお姉さんを持ったら主人公と同じ行動をとるかなぁ?と考えてしまったけれど、読み進むにつれてだんだん主人公に同情してしまった。
本当は唯一まともな人物だったはずなのに、エキセントリックな姉によってだんだん彼女の精神も病んでいく。
自分の精神がめいっているときには、疲れてしまって読めない。
氏の小説にはいつも死が潜んでいるような感じがする。
(”ブラフマン”は死そのものが描かれている)
今の私には読めない・・・。
2004.10.18 Monday
http://www.asahi.com/national/update/1017/012.html
太平洋戦争を前に、日本やドイツ政府の政治、軍事の機密情報をソ連に伝えたゾルゲ事件で、死刑となったドイツ人新聞記者リヒアルト・ゾルゲと、ジャーナリスト尾崎秀実(ほつみ)の処刑記録が見つかった。取り乱すことなく死に臨む2人の姿が記されていた。国内最大のスパイ事件として知られ、様々に語られ描かれてきた2人の最期の様子が、初めて公文書で明らかになった。
社会運動史を研究する渡部富哉さん(東京都三鷹市)が今年8月、東京・神田の古書店で、連合国軍総司令部(GHQ)が作成したゾルゲ事件の調査報告書を発見。その中に、「市谷刑務所」と印刷された用紙に記された処刑記録を写した写真が含まれていた。
国防保安法違反、治安維持法違反などの罪名が列記された後に、処刑の宣告と執行の様子が記録されていた。ゾルゲについては「静カニ教誨師(きょうかいし)始メ職員ニ対シ『皆様御親切有難フ』ヲ繰返シツツ何等取乱シタル態度無ク刑場ニ進ミ」など、尾崎は「香ヲ焼キ閉目シツツ心ヨリ敬礼ヲナシ終リニ職員ニ謝礼シ取乱シタル態度ナク刑場ニ入リ南無阿弥陀仏ヲ二唱シ」などと記されていた。
2人は41年10月に逮捕され、44年11月7日に処刑された。だが米軍内には、日本がソ連に中立を守らせる取引材料として、「ゾルゲをひそかに生かしている」との見方があったとされる。
今回発見されたのは、GHQ内の情報部門が行ったゾルゲ事件の調査報告書で、47年8月5日の日付がある。処刑記録の写真は2人の処刑を確認する証拠として添えられたもので、「33〜45年の市谷刑務所と東京拘置所における死刑執行の記録からの抜粋」と英語で説明がついていた。
記録を見つけた渡部さんは「処刑から60年、様々に描かれてきた2人の最期が、冷静で落ち着いたものだったことがよく分かった。この記録と照合すると、51年のドイツ雑誌の特集記事が最も正確で、日本政府がドイツに伝えていたことが考えられる」と話している。
GHQ報告書は93ページあり翻訳中。内容は11月6日午後1時から杉野学園第4校舎(東京都品川区上大崎4の6の19)で開かれる講演会「現代の情報戦とゾルゲ事件」で明らかにされる。 (10/17 15:53)
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尾崎秀実氏の実弟である故尾崎秀樹氏は、なにおかくそう私の恩師である。
なので、このゾルゲ事件はずっと気になっている。
もちろんあらゆる研究家の方々の足元にもおよばないけれど・・・。
そして私は先生に何の恩返しも出来ずに先生とお別れしたことがずっとちくちく胸の痛みとなっている。
だめよね、先生がいなくたって、ちゃんと心に決めたことやり遂げなきゃ・・・。
2004.10.15 Friday
病だ。
もうほんとに、ご飯がのど通らない。
これで少しはやせられてちょうどいいかしら?
夢のような出来事は、現実ではなくて私の妄想だったのでは?とすら思う。
せつないわー、かなりつらい・・・
2004.10.14 Thursday
朝から心臓ばくばく
足は地についていないような感覚
半日味わって、ご飯もろくにのどを通らない
でもおなか空いたら、ぐーっていっちゃう・・・ただでさせ緊張するとお腹がぐーっていうのに・・・どうしよう!!
がくがく震える足で目的地に到着。
もう声も震えて声にならない。
きゃー
どうしたらいいの?!
・・・
もう内臓が口から飛び出しそう
いっぱいいっぱいで、
まともな会話など成立するはずなくて
あの時、ああいえばよかった、こういえばよかったって後の後悔先に立たず
夢のような現実
でも現実だって終わりはきて、夢から醒めるように消えていく
映画「カイロの紫の薔薇」とか小説「ダイスをころがせ」のような感覚
せつない
2004.10.02 Saturday
金 久美子さん(キム・クミジャ=俳優)が1日、胃がんで死去、45歳。通夜は4日午後6時、葬儀は5日午前11時30分から東京都中野区中央2の33の3の宝仙寺大師堂で。喪主は父二徳(ジトク)さん。自宅は公表していない。
長野県生まれの在日韓国人3世。アングラ劇団の黒テントを経て、劇団「新宿梁山泊」で「千年の孤独」「映像都市」「人魚伝説」などに主演するなど、看板女優として活躍した。テレビや映画にも出演し、韓国映画「狂った愛の詩」ではアジア太平洋映画祭最優秀主演女優賞を受けた。
(10/02 16:27 asahi.com)
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テレビでは二時間サスペンスものでよく拝見していた。
黒テントや劇団「新宿梁山泊」の女優さんだったのよね、ということだけで、もちろん舞台を拝見したことはないのだけど(多分私が観劇に目覚めていない頃のこと・・・)、だからか、ドラマの中で独特な雰囲気をかもし出している女優さんだと思った。
45歳ったら、まだお若い。胃がんだったそうだ。
残念である。合掌。
・・・最近たて続けに、お知り合いではないけれど自分の中では身近に思っていた方の訃報が続いている。
森村桂 フランソワーズ・サガン・・・かつての愛読書の著者。
ラス・メイヤー監督。作品を好んでみたとかではないけれど、ヒステリックグラマー「ビクセンガール」は彼の作品がモチーフだし。
秋はかなしい・・・。
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