青山劇場前。(友人撮影)
看板と私・・・(友人撮影)
たまたま写り込んでしまったらしい
◆ミーハー視点からの感想
席がすごーく良かった!!
舞台向かって左手よりのA列・・・ここは、バルコニーにさりげなく立つ、そこから降りてテーブルにつく、クリスティーンと話す・・・ゲラール・キャリエール=伊藤ヨタロウ氏にとっても近い席!!
そして感動のラストシーンも左より
(・・・自力ではとれなかったチケットなの。とってくださった方に本当に、感謝、感謝、感謝!!涙)
そして終演後のお楽しみ☆スペシャルトーク&ライブ
先ずはシルエットだけの出演でらした姿月あさとさん=ベラドーヴァが登場。(役どころは、ヨタロウさまの愛人)
これぞ宝塚!と息をのむたしかな発声、歌唱力。凛とした美しい立ち姿。
今まで宝塚ってどーしても理解できず、苦手な分野だったのですが、その偏見がなくなりました。
パク・トンハ= フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵
第一声がフランス語の台詞は大変だった、とか、今にも「あなたが好きだから!」とか言いそうな(言わないよ!)イントネーションとか・・・トークが面白い。
歌に入ったのに「間違えた!」とか・・・アドリブなのか、本当になのか・・・お茶目。
伊藤ヨタロウ=ゲラール・キャリエール
・・・は、メトローマンスホテルの伊藤ヨタロウさまになりました。
”You Are My Own”もう一度聴けるのね・・なんて思っていたんですけれど、 赤い薔薇の入ったゴブレット?を片手に持って登場されたの観たら、わかってしまったわ。
アラン・パットン氏を後ろにしたがえ、お隣にはヴァイオリン奏者の女性もいらっしゃる。
・・・長い間演奏を共にしていた女性を昨年、失った・・
メトロファルス、メトローマンスホテルファンには周知のことでも今日お越しのお客様においては知らない方もいらっしゃるからでしょう、そのお客様に向けてのMC。
・・・彼女(この日のオーケストラの一員)がHONZIの演奏をそっくりにコピーしてくださいました。またうるっときちゃうかも・・・。
私はもう泣かない、と思った。
いつまでも悲しんでいては、この世界から旅立った人が新たな世界に行けないから。
でも、やっぱりせつない。
初出からせつなく美しい曲。本当に本当に美しい曲。
この日、ヨタロウ氏を知らないお客様方の心には、どう響いただろうか?
◆ミュージカルな視点からの感想、になっていない感想
(皆様の観劇記読んでからの感想)
私が観に行った日は、Wキャスト伯爵=パク・トンハさんの日。
NHK韓国語講座にも出演の彼は、とても流暢な日本語。歌もうまく物腰もエレガントで伯爵役にぴったり。
ミーハーな私としては、少女漫画から飛び出してきたかのようなルカスの伯爵も観てみたい・・と思ったのだけれど、日本語が流暢じゃないらしいの、かわいそう。せっかくのウィーン市立音楽院を優秀な成績で卒業・・・という演技も100パーセントとまではいかなかったのではないだろうか・・・
今までミュージカルを観た事がないわけではないけれど、ブロードウェイやウエストエンドの正統なミュージカル作品を観た経験はないから、そういった意味ではこれがミュージカル初体験かも?
オペラなら観た経験がある。この作品の舞台となったパリのオペラ座で、と言いたいところなのだが、残念ながら他の劇場(一応パリの)で・・・と、話それそれ、だけど、あのオペラ座(舞台は観れなかったけれど外観はみた)に怪人がいるってイメージはあまり浮かばないんだわ・・・
そもそもガストン・ルルーの原作ちゃんと読んでないし・・・。
なんでも背景には、パリ・オペラ座のシャンデリアが上演中に火災で燃え落ちるという大惨事が起き、原作者はこの不幸な事故からヒントを得たそうな・・・という話をきくと、なるほど、オペラ座に怪人がいてもおかしくないか・・・?
そもそも舞台には魔物が棲んでいる、という話はどこにでもあるからな。
私の知っている話(観た映画)とは違っていた。(私の記憶も曖昧なものなので、一体何年版の観たんだろう?ダリオ・アルジェント?・・・大好きだけど、この方のではないなぁ・・ ・ブライアン・デ・パルマ?タイトルが違うんですけど・・・「PHANTOM OF THE PARADISE」 )
今回の舞台はアンドリュー・ロイド=ウェバー版ではないんですね?
アーサー・コピット&モーリー・イェストン版なんですね・・・と自問自答。
で、これって、かの宝塚が演ったもの。
そりゃあ、評価きっついはずだわ・・・
主演の大沢たかおさんは、素晴らしくお芝居が上手くて、マントにブーツって王子様のようなスタイルがぴったり決まっている。
とりたててファンではないのだけど、かっこいー!!って素直に思った。
歌の方は、やはり専門分野じゃないからちょっと・・・なんですけど・・・。
一方、クリスティーン役の徳永えりさん、私は可憐で天使のような、にふさわしいと思ったのですが、この観劇記を書き終わって、解禁!とばかり、観劇された方々のレビューを読んでみたら、ぼろくそ言われてた。
なんでそこまで言うの?ちょっとくらいキーはずしたっていいんじゃん、ものすっごい高いキーなんだし・・・自分がどんだけ歌えるつーの?・・・って、別に友達でも親族でもないのだけど思わずそう擁護したくなってしまうほどの酷評だった。歌だけでなく演技に関しても。(こわー!!)
そんなとてつもなくハードルが高くおそろしい評価の中において「初めて観ましたけど、良かったです」とか「感動的でした」といった高い評価を受けておられたゲラール・キャリエール。
ファンとしては、ほっと安心。そして自分のことのようにとっても嬉しい。
実際、贔屓目なくしても素晴らしかったと思う。だって役者である以前にゲラール・キャリエール=伊藤ヨタロウ氏はミュージシャンなんですから。
ところで、ゲラール?ジェラルド?・・・綴りは同じで読みが違うというミッシェル、ミハエルみたいなものでしょうか?
それ言ったら、クリスティーン、クリスティーヌも、だ・・・
ま、どちらでもかまわないのですが・・・(かまうのかも?正統派ファンなら・・・)